首都高シークエンスデザイン / sequence design / 首都高速道路株式会社
// 既存の事故対策の限界 //

首都高速道路は、東京都心部にある総延長270kmの都市内高速道路だ。一日の通過台数115万台、約200万人が通行し、首都高の交通事故件数は、年間 12000件 平成18年)。平均すると40分に1件の事故が発生している。これに対し、これまで工学的な観点から様々なアプローチ、交通安全キャンペーンが行われ一定の成果をあげてきたが、これらにも限界が見えてきた。

// 既存の都市高速道路の質向上デザイン //

現状の首都高速道路においては、都市内交通の高いニーズ(利便性)を担うが故に、走行空間の大幅な改修(カーブの線形・路肩幅の変更、急勾配の解消など)が物理的に不可能な状況下にある。その与条件の中で、交通上の問題点をデザインによって全体のバランスの中で解いてゆく過程から、「首都高速道路」の走行空間の質的向上はもちろん、利用者の視点に立った快適性・安全性の向上の実現を図り、誰もが安心して走行できる高速道路空間のリ・モデル(新価値創造)の提示を目指すプロジェクトが「首都高シークエンスデザイン」である。

// Optical Dot //

今回紹介するOptical Dotは、その実施に向けたデザインのスタディ段階である。

事故多発区間を、走行快適性を損なわずにドライバーに体感的に知らせる。
縦断勾配の変化(急勾配やサグ)の強調、速度感の強調、カーブ線形の強調により、無意識に視覚的に路面形状の変化を把握して、適切な判断を促す。

ただ今、特許出願中。
お問い合わせは、[ shd@studio-han-design.com ]までお願い致します。

Optical Dot